兵庫県神戸市Y様より、
BALLY(バリー)のメンズ ブラック カーフレザー
スリングバッグTABEL603 ボディーバッグのパイピング補修のご依頼をいただきました。
こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日もたくさんのお問い合わせ、ご依頼をいただきまして誠にありがとうございます。
今回のご依頼品は、BALLY(バリー)のボディーバッグでございます。
BALLY(バリー)とは、1851年に、カール・フランツ・バリーとフリッツ・バリーの兄弟によって設立されました、
スイス・シェーネンヴェルトの高級ファッションハウスでございます。
メンズのドレスシューズラインのスクリーブは
バリーの最高峰として、今も人気のシリーズでございます。
また、オリンピック公式靴や、
NASAから依頼されました宇宙靴でも有名ですが、
バッグパック、クロスボディバッグ、
バムバッグと、バッグも幅広く展開されています。
バリーの象徴とも言われます、赤と白のストライプは、
アルプスの山々を駆け抜ける機関車が掲げていたスイス国旗からのイメージだそうです。
街の中でよく見かけるあの赤白のストライプは
スイスの色からだったと今回初めて知ることができました。
スイス山岳地帯のライフスタイルをイメージした
今も世界中で大活躍の高級ファッションブランドでございます。
さて、今回のご依頼主様は、
ホームページからのお問い合わせをいただきました。
まずは、ご依頼品のバッグを当店まで配送していただきまして、
詳細につきましては、メールでのやり取りを経て、ご依頼を承りました。
ご相談内容は、
バッグの外側パイピング部分の下角辺りの2箇所が擦れているため直したい。とのご要望でした。
拝見させていただきましたところ、
ご指摘のパイピング部分が擦れて薄くなって破れてしまった箇所から
パイピングの芯が見えている状態でした。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
パイピング仕上げの場合、
バッグ底部分の特に角辺りはご使用されることにより、
どうしても擦れやすいので、よくご相談をいただく修理内容でございます。
ご依頼品の場合、下角辺りの2箇所以外にはダメージも見受けられませんでしたので、
パイピングの部分補修のみの修理をお勧めいたしました。
パイピング部分の摩耗につきましては、
削れた部分の上から革を当てる補修を行います。
一度、バッグの破損箇所辺りを慎重に糸を解いて分解いたします。
摩耗した部分を丁寧に包むようにして革を当てます。
革を当てることにより、
今後パイピングの芯が出てきてしまうことを抑えることができますし、
更にこれ以上破れが広がることを防いでくれます。
工程の都合上、
革当て補修を行った部分がどうしても若干ではありますが分厚くなります。
この点は、予めご承知おきいただきますようお願いします。
パイピング部分に当てる革の素材は、
本体にできるだけ近い色の皮をお選びして使用いたします。
これにより、出来上がった部分も本体に馴染んで目立たなくなると思います。
補修部分辺りは縫い代にも限りが有り、
非常に繊細な部分ですので、
慎重に取り扱い、元の位置に合わせて縫い込みます。
当てた革の厚み分で微妙に段差ができますので
ミシン穴が内側(裏側)で多少のずれができることもございます。
この点もご了承いただきますようお願いします。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
パイピングの部分補修により、再び丈夫なバッグになりました。
これからも末長くお出かけのお供にしていただけますよう願っております。
兵庫県神戸市Y様
この度は、BALLY(バリー)のバッグをお預かりして修理させていただきました。
誠にありがとうございました。