愛知県名古屋市S様より、
GUCCI(グッチ)GGプラス フラッグ ジップアラウンド長財布アメリカ国旗304196KHJIG9766の
引き手(2箇所)の作成・交換のご依頼をいただきました。
こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日もたくさんのお問い合わせ、
ご依頼をいただきまして、誠にありがとうございます。
今回のご依頼品は、GUCCI(グッチ)の
なかなかお見かけしないレアアイテムの長財布のご紹介でございます。
アメリカ国旗のGGマークがアクセントになった、アメリカ限定のラウンドファスナー長財布。
中には、ファスナータイプの小銭入れのほかに
ポケットもたくさんございます。
ご依頼主様は、直接ご来店くださいましたので、
詳しくお話をお伺いし、
早速、ご依頼品を拝見させていただきました。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
引き手が傷んで千切れかけているので、
直したいのですが、新しく作成してもらい交換すると、
違和感が出ないか不安なので、
根本の千切れかけた部分をできれば補修して欲しい。
というご相談でございました。
引き手の根元の状態は、摩耗して千切れかけており、
補修するにはGUCCI(グッチ)オリジナルのカシメ金具を取り外して、
新たに作成したループを差し込んで補修するお直しが必要になります。
しかし、何分にも力のかかる肝心な部分が、
わずかな繋がりで保たれている状態で、
強度を備えた繊細な仕上がりにするには革が千切れてしまっているので足らず、
また、差し込んだループでどれだけの強度が保てるのか保証ができかねますので、
ここは堅実に引き手を新しく作成・交換するお直しのご提案をさせていただきました。
また、小銭入れの引き手は紛失してございませんでしたので、
元のデザインが判断できかねました。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
ファスナーで開け閉めする場合の引き手は、
ご使用する度に根元に負荷がかかりやすいため、
どうしても千切れやすいパーツでございます。
比較的よくある修理内容でございます。
メインの引き手には、
GUCCI(グッチ)の刻印の入ったブランド特有のカシメ金具が使用されています。
カシメ金具は、一度外しますと再利用できない作りとなっておりますので、
新しくお作りする引き手には
シルバー色の代替品のカシメ金具をお取り付けいたします。
小銭入れ部分の引き手の形は、
過去のGUCCI(グッチ)のお財布の事例を参考にお作りいたします。
今回は、長方形の引き手に四角くステッチを入れるタイプのものを
新しくお作りするご提案をさせていただきました。
新しくお作りします引き手の素材につきましては、
メインファスナーと小銭入れファスナーともに、
できるだけ近い色味のネイビーの牛革を使用いたします。
今回は、ご依頼主様がご来店くださいましたので、
使用する牛革選びも、
当店でご用意のできる種類の中から直接お選びいただくことができました。
違和感が出ないように部分補修して欲しい。
というご要望でございましたが、色味、形状を元のオリジナルに近づけまして
更に強度を備えた新しい引き手の作成・交換のお直しで承りました。
素材選びにも吟味いたしましたので、
仕上がりには本体との違和感も感じにくく、
2箇所共に丈夫な引き手が付きました。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
これからまた、末長くご使用していただけると思います。
このように、かばん修理工房では、
お客様のご要望を出来る限り形にできますように、
熟練の職人が長年の経験を生かして、
アドバイス、ご提案をさせていただいております。
ほとんどの工程が職人の手作業によるものでございます。
一点一点、慎重に丁寧にお直しさせていただいておりますので、
安心してご依頼していただけると思います。
スタッフ一同、ご連絡お待ちしております。
愛知県名古屋市S様
GUCCI(グッチ)の長財布をお預かりして、お直しさせていただきました。誠にありがとうございました。