かばん修理工房の三谷でございます。
本日もたくさんのお問い合わせ、ご依頼いただきましてありがとうございます。
今回はHUNTIN・GWORLD(ハンティング・ワールド)のバッグの持ち手交換の修理をご紹介させていただきますので宜しくお願い致します。
岐阜県岐阜市S様より、HUNTIN・GWORLD(ハンティング・ワールド)のバッグの持ち手交換をご依頼いただきました。
ご依頼いただきましたおかばんは、
キャンバス生地に革の持ち手があしらわれたハンティングワールドのバッグです。
ハンティングワールドは
断熱性と衝撃吸収性を兼ね備えた「バチュー・クロス」で有名ですが、
良質なキャンバス素材が使われたトートバッグも数多く修理のご相談でお見かけいたします。
今回ご依頼いただいたバッグの手で握る持ち手には経年による破損が見られましたが、
本体のキャンバス生地に傷みはほとんどなく、
そういったことから、創設者であるボブ・リーの「考えうる最高のものを創る」という哲学を
プロダクトにしっかり反映させていることを感じます。
【お客様からのご相談内容】
5年前に購入したハンティングワールドのビジネスバッグの皮部分が劣化し、
現在使用していない状態です。
持ち手部分の交換を希望します。
持ち手の経年による破損は使用する頻度や期間が長くなるほど起きてしまいます。
当店でもよくご相談を頂く内容になります。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
革が摩耗し、芯材が露出してしまいますと、部分的な補修ができかねます。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
修理のご案内としましては、新しい持ち手を作成し、交換するご提案をさせていただきます。
お作りする際に使用する素材につきましては、
現状のものに出来るだけ近い色目の牛革をお選びいたします。
使用する糸につきましても、できるだけオリジナルに近い色の糸を使用し、ステッチをかけます。
今回は立体的な丸持ち手ですので、オリジナルの持ち手を参考に型を取り、
できるだけ忠実な仕上がりになるよう作成していきます。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
コバ(革の断面)は専用の塗料を塗って仕上げております。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
本体に接続するためのギボシと呼ばれる金具はオリジナルのものをそのまま残しております。
ギボシがぴったりはまる大きさで持ち手に穴をあけておりますので
持ち手がぐらつく心配はございません。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
S様、この度は修理をご依頼いただきまして誠にありがとうございます。