こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日もたくさんのお問い合わせ、ご依頼を頂きまして誠にありがとうございます。
春風に誘われてちょっと外へ。
いつもの散歩コースで桜の蕾を見つけました。ちょっとウキウキ。
もうしばらく待てば、美しく開花し満開となり、そして名残惜しいですが花吹雪で散ってしまうまで桜は私達を楽しませてくれます。
格別ですよね、春が来るのは嬉しいです。
ちょっと見上げながら、まだかな、まだかなっと、待ち遠しいです。
とりあえず春限定、桜の和菓子は先に美味しく頂きました。
さて今回は、
ルイヴィトン ブロワ モノグラムのショルダーバッグです。
ショルダーベルト、ループ、内ポケットの交換のご紹介です。
北海道函館市N様から修理のご依頼を頂きました。
このルイヴィトンのブロワは丸っこい形で愛嬌があると人気ものですね。
コートの上から斜めがけしても計算されたバランスでしょうか、ワンランク上のお洒落が楽しめるそうです。
とても洗練されたデザインです。
素敵なご依頼品なのですが、いくつか劣化により補修は出来ないため、新しく作成したパーツと交換をさせて頂きました。
まずループです。
皮革の劣化により交換です。新しくお作り致しました。
ループを留める丸い金具は構造上、再利用ができないものです。
そこでゴールド色の無地になりますが代替え品で交換させて頂きました。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
次に、ショルダーベルトです。
この皮革のショルダーベルトにおきましては、根元の破損を過去に修理された跡が見受けられました。
以前のお直しにより、オリジナルのベルトに比べて短くなっていることがわかりましたので、本来の長さをリサーチして、推測した上で正しい長さのショルダーベルトを作成させて頂きました。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
幸いベルトの美錠は問題なく再利用できるものと判断できましたので新しくお作りいたしましたショルダーベルトに取り付けさせて頂きました。
ショルダーベルトに関しましてはこれで、これからまた安心してご使用頂けると思います。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
そして、かばん本体正面の外ポケットの内側も、やはり劣化が進んでおりました。
この部分は構造上、問題がありました。
修理するとなると交換するために裏返す必要があります。
しかしかなりかばんの素材が古くなってしまっている状態でしたので、
ここは長年の経験から熟練の職人が判断させて頂きました。
修理に耐えきれずにパイピングやモノグラムの素材が裂けてしまうおそれが充分に考えられるということです。
そのため大変残念ですがこの部分は触らない方が良い、このままで。
と、お勧めできかねました。
内ポケットの交換は、かばんの内側のパーツを取り外すことによって交換することが可能だと判断できましたためそのように修理させて頂きました。
ループ交換と内ポケット交換に伴い、工程上、
一度内側を取り外したものを元に戻すという作業があります。
表の縫い目に合せて針を落としていきますが、裏側は作業中は見えない部分となりますので、どうしても元の針穴を正確に利用することは困難です。
表側は針穴を元に再ステッチしていきますが、裏側は正確な穴に収まる場合もありますが、多少ずれる可能性が高いです。
これからも長くお使い頂けるよう耐久性も考慮し、強度を落すことないよう気をつけて慎重に一目一目縫い進める作業をさせて頂きました。
大切にお手入れされているお鞄も長く月日が経ちますとどうしても経年劣化致します。
そのような時に少しでもお役に立てればと当店では熟練の職人が長年の経験を生かし、長持ちするお手入れ方法もアドバイスさせて頂いております。
どうぞお気軽にお尋ね下さい。
ショルダーベルトも長さを取り戻し、
綺麗に蘇りましたルイヴィトン ブロワ モノグラム、
北海道のお花見はまだもう少し先でしょうか、
スプリングコートの上から斜め掛けしてお出かけされてはいかがでしょう。
ぜひこれからも末永くご愛用頂けますよう願っております。
N様、この度は大切なお鞄の修理をご依頼頂きまして誠にありがとうございました。
【お客様からの声】
今日無事にカバン受け取りました❗️
綺麗に修理していただいて本当に感謝しています😊✨
大事に手入れしながら使っていきます♪
ありがとうございました〜💕
