こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日も、たくさんのお問い合わせ、ご依頼をいただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、Daniel&Bob JASMINE RODI (ダニエル&ボブ ジャスミン ロディ)ショルダーバッグのご紹介でございます。
1976年に、イタリアのフェラーラでレザーバッグブランドを創業いたしましてから、
ジョシュア・ジャスミン・クロドーロサックとベストセラーが
生まれ、その高い品質は、丁寧な仕事により、今も進化しています。
今回、ホームページからお問い合わせをいただきました。
旦那様のジャスミンのバッグの外側ファスナーの布の部分が破けてしまい、
ファスナーの修理または、交換をお願いしたいとのご依頼を頂きました。
尚、交換の場合、ファスナーは、同じDaniel&Bob (ダニエル&ボブ)のファスナーにして、元どおりにしたい。とのご希望でございました。
バッグの口にファスナーが付いていますと、
とても安心してお出かけに使用できます。
この口元のファスナーは、
バッグをお使いになる度に必ず開け閉めの動作をするかと思います。
使い勝手が良く、愛用されていますと、
当然のように、使い込むうちに
ファスナーの務歯もファスナーテープである布部分も、
少しずつ擦り切れてくるものでございます。
ファスナーは、消耗部品のため、よくご依頼いただく修理内容でございます。
ファスナー部分を拝見させていただきましたが、
ファスナーテープと呼ばれる生地部分が破れた状態でした。
修理前の状態のお写真はこちら↓↓↓↓
この状態ですと、部分的な補修では十分な改善ができかねますので、
現状と同じYKK社製の新しいファスナーとの交換修理をお勧めいたしました。
今回は、オリジナルに忠実なお直しでございます。
交換用ファスナーの色目や形状と、
取り付けの際の糸につきましては、現状に極力近いものを吟味してお選びいたします。
これにより、仕上がり時のバッグに違和感をあまり感じることなく、
ご使用いただけると思います。
ただし、メーカー違い・ロット違いによります色ぶれ・日焼けによります退色等により、
全く同じ色にならない事もございます。
この点は、あらかじめご了承いただき修理を進行させていただきましたが、
今回使用するファスナーテープの色は黒色のため、問題ございません。
修理工程といたしましては、
本体からファスナーを取り外すために慎重に糸を解きます。
本体表面の縫い穴(ミシン穴)を参考にして
新しく取り付けるファスナーをミシンで縫製いたします。
裏面の縫い穴(ミシン穴)ステッチの位置が
元の位置から微妙にずれてしまう場合もございますが、
これは、製造工程の組み立てる前の平面の状態でファスナーを取り付けることとは違い、
修理作業となりますと、どうしても、立体の状態でファスナーを取り付けなければなりません。
更に、未使用品と違い、バッグの皺や癖等のため、
取り付け位置に多少の誤差が生じる可能性もございます。
尚、耐久性につきましては問題なくご使用いただけますので、
どうぞご安心ください。
修理前の状態(再利用する引手)のお写真はこちら↓↓↓↓
ファスナーの引き手部分には、特に破損は見受けられませんでしたので、新しいファスナーにお取り付けいたします。
新しいファスナーに交換でき、再び安心してご使用していただけるようになりました。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
どうぞ、末長くご愛用くださいますことを、スタッフ一同、願っております。
東京都江東区T様
この度は、Daniel&Bob JASMINE RODI(ダニエル&ボブ ジャスミン ロディ )ショルダーバッグをお預かりして、お直しさせていただきました。
誠にありがとうございました。