こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日も、たくさんのお問い合わせ、
ご依頼をいただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)モノグラムキャンバス カルトシエールバッグの
蓋のベルト・ショルダーベルト交換修理のご紹介です。
愛知県東郷町Ｉ様のご依頼品、
LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)モノグラムキャンバス カルトシエールバッグの
蓋のベルト・ショルダーベルト交換修理が完了しました。
LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)のバッグは、
新作から定番まで、たくさんのデザイン展開で、
世界中が注目する人気ブランドでございます。
その中には、既に廃盤になってしまっているものも少なくありません。
カルトシエールのバッグも、
今では手に入りにくい、とても貴重なバッグでございます。
特徴といたしましては、収納力があり、
カジュアルすぎず、エレガントな雰囲気にも合わせやすいデザインでございますので、
とても丈夫で扱いやすいバッグとして人気がございます。
お客様がお使いになっていた環境や、
その使用頻度によっても多少の差異はございますが、
LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)のヌメ革の部分は、
長い間のご使用による汚れや変色、雨水に濡れた跡のシミ等、
総合的に、経年劣化によります見た目を気にされたご相談内容を、
当店ではよくお受けいたしております。
今回のご依頼主様は、当店のホームページをご覧下さり、
当店の受付窓口に直接、お越しいただきまして、
ご依頼をお受け致しました。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
ご依頼主様も、ご使用による変色、シミなどの見た目を気にされて、
ヌメ革部分を全て交換修理したいとのご相談でございました。
ヌメ革部分を全て交換するとなりますと、
大変大掛かりな分解作業になります。
パイピング部分の交換は、元に戻す時の再縫製が構造上、
綺麗にまとまらない可能性がございます。
ループ交換は、
底部分までループがつながっているデザインのために、
大変高額になってしまいます。
このようなお直しのご説明をさせていただきました上で、
ご依頼品の状態を細かく確認させていただきましたところ、
特に千切れていたりはしていませんでしたので、
破損して使えないわけではございませんので、
ヌメ革全ての交換は、お勧めいたしませんでした。
ご依頼主様のご希望により、
蓋のベルト・ショルダーベルトの交換をご依頼いただきました。
持ち手・ショルダーベルトですが、
メーカーや各シーズン、および設計するパタンナーやデザイナーによって、
形状や規格が次々と新しく変わっていきますので、
型紙は保管せずに、その都度、ご依頼品から丁寧に部品の分解を行い、
それを元に型紙を起こし、一から手作業で作成する工程で進めてお直しいたします。
幸いギボシ金具は再利用可能でございましたので、
これを新しくお作りしたものにお取り付けいたします。
修理前の状態のお写真（再利用するギボシ金具）↓↓↓↓
蓋のベルト・ショルダーベルトともにオリジナルは、
1枚革でできておりますが、
当店では厚みのあるヌメ革のご用意ができかねますので、
2枚を張り合わせて厚みを調整したものをお作りしてお取り付けいたします。
そのために、剥がれ防止を考慮しまして、
縁にステッチをおかけして丈夫なベルト仕上げをいたします。
見た目の作りは多少変わりますが、
この先、長く安心してお使いいただけるはずでございます。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
とても貴重なバッグでございますので、
修理後も、末長くご愛用くださいますと幸いです。
このように、かばん修理工房では、
ご依頼主様からのご要望を詳しくお伺いしまして、
ご依頼品の状態を細かく拝見し、
皮革の取り扱いについて詳しい職人が(長年の経験者が)揃っておりますので、
必要なお直しのご提案をさせていただいております。
必要以上のお直し、
および、現状今まだ触らなくても良い箇所のお直し等をお勧めすることなどは、
決してございませんので、どうぞ安心してご相談下さいませ。
お問い合わせ、スタッフ一同、お待ちしております。
愛知県東郷町Ｉ様
このたびは、ご依頼品LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)モノグラムキャンバス カルトシエールバッグ
をお預かりし、お直しさせていただきました。
誠にありがとうございました。
