こんにちは
かばん修理工房の三谷です。

三寒四温、今日は、暖かい春を感じさせる恵みの雨になりましたね。
(今まさに本格的な雨が降っています。)
花粉症の方々にとってはちょっと気を抜いてもいいこの時期貴重な嬉しい一日です。

さて、今回は
PRADA(プラダ)のバッグの持ち手交換のご紹介です。
 
 

 
 

ご依頼品は、
春のお出かけにピッタリですが、
それに限らず毎日使いたくなる、
軽量で2wayの迷彩柄バッグです。

PRADAで迷彩、オォーッ。
珍しいですね、かなりかっこいいバッグです。
(PRADAと言えば黒のイメージですから)
ナイロン生地なので重たいというストレスはもちろんありません。
これは嬉しいことです。
ポイント上がります。
持ち手はレザーです。

ご依頼は愛知県みよし市のO様

持ち手の握る部分のステッチがほつれて、
一つになっていた表と裏の皮革が剥がれてしまっています。
 
 

 

この部分は、一度剥がれると、それぞれの皮革が伸びてしまい、
長さに誤差が生じて元どおり綺麗に貼り合わせる事が出来ない状態になってしまっています。
さらに、
二つの持ち手の長さも微妙に違ってしまいますので、
どうしても握った時に傾く感じの違和感を覚えます。
 
 
 

このような状態になってしまいますと、現状の持ち手をそのまま使って補修することはできません。

ご提案として、
これからも、ベストな状態で気持ち良く使って頂けますよう、
新しく二本の持ち手を作って交換することをお勧め致しました。

かばん修理工房では基本的に
片方の持ち手だけに不具合があったとしても持ち手が二本ある場合は
両方とも交換する、
セットでの修理を行っております。

さあ、いよいよ持ち手の交換です。手触りを考えながらの材料の吟味、皮革の品質確認、その他の必要な工程を想定しながら
使うからにはこれしかないと言える、元の持ち手に一番近い型押し模様を探しました。

皮革は天然ものですから、虫刺され跡や生きていた時の傷の少ない部分を選び、
革の伸びにくい方向に沿って表皮革と裏皮革を重ねて裁断していきます。

元の持ち手は、できるだけ針穴を潰さないよう(伸ばしてしまわないよう)丁寧に縫い糸を解きます。
同時に、
かばん本体部分の針穴も強度を保つために傷つけてはなりませんので、ここは目立たないところですがポイントです。
集中します。
一目一目、気を配り糸を解きます。

持ち手は外しただけでは終わりません。
分解後、取り外した持ち手からバッグを使用されているうちに伸びてしまった寸法を見込んで元の持ち手の寸法を割り出します。

外した持ち手の情報は、
本来あるべきご依頼品に少しでも近づくよう(特に手で直接持つので感触等、イメージに近づけます。)全て数値化して新しい持ち手を作るために大切に扱います。

一緒にすると傷つけてしまう恐れがあるような破損した金具などの問題がある物はこちらで破棄致しますが、基本的に、元の持ち手は完成したご依頼品とともにお返ししております。

裁断ができたらグラインダーで整えます。
持ち手の角の丸みはオリジナルは恐らく専用の抜型で作られているかと思いますが、
当店ではご用意する事が出来ませんので
持ち手の角の丸みはグラインダーを使って出します。
できるだけオリジナルの形に近づける工夫です。
8箇所の角を同じ丸みにすることが腕の見せ所。
これもポイントです。

いよいよステッチです。
元のステッチ幅と同じサイズに合わせてミシンをかけます。
カーブ部分は、より一層、慎重に。
仕上がりの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。

縫製が綺麗に出来上がった次の工程は、
コバと呼ばれる断面に専用の塗料を塗って、乾燥させます。
これも息を止めるような感じで集中し先から先までを均一に仕上げます。
乾燥後が美しく仕上がるととても嬉しいものです。
私にとってこの作業は醍醐味です。

そして、本体部分に縫い付けます。
寸法どおりにピタッと決まると気持ちが良いです。

最後は、持ち手の取り付けにどうしても必要な部分だけ内袋を分解しましたので、綺麗に塞ぐように縫い合わせます。
 
 
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
 
 

 

 
 

 
 

ご依頼主様の想いのこもった大切なお品です。
「代替え品が無い。」という事を肝に銘じてお預かりし、お取り扱いさせて頂きました。
お手元に渡りました時からまた、
末永くご愛用頂けますと嬉しい限りです。

O様、この度は修理をご依頼いただきまして誠にありがとうございます。
チェック作業は完了しておりますので、本日の発送を予定しております。

発送準備が整い次第、ご報告入れさせて頂きますので宜しくお願い致します。
 
 

 

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