こんにちは
かばん修理工房の三谷でございます。
本日も、たくさんのお問い合わせ、ご依頼をいただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、49AV.junko shimada(順子 島田)のバッグの底鋲の交換修理のご紹介です。
![](https://bag-repair.info/wp-content/uploads/2019/06/IMG_5624.jpg)
愛知県東浦町Y様のご依頼品、49AV.junko shimada(順子 島田)のバッグの底鋲の交換修理が完了しました。
デザイナー島田順子さんは、1966年にフランスに渡りました。
パリの百貨店でありますプランタンの研修室へ入り、
1970年には、デザイナー集団に参加されました。
1975年にキャシャレルに入社し、チーフデザイナーを歴任されました。
そして1981年フランス・パリにjunko shimada(順子 島田)デザインスタジオを設立。
49AV.junko shimada(順子 島田)は、1981年10月、東京にて発表されました、
東京コレクションに初参加されています。
パリ発信、日本企画編集のブランドでございます。
パリコレクションの要素を取り入れ、
デザイナー島田順子さんの服作りのこだわりをご提案。
分類は「エレガンスプレタ」でございましょうか。
洗練された大人の女性をターゲットに、
パリコレクションを中心として幅広く展開し、
人気の絶えないブランドでございます。
ご依頼主様は、ホームページをご覧になり、
お問い合わせをくださいました。メールでのやりとりの後、
ご依頼品を受付窓口へ配送していただきました。
ご依頼品は、1カ所だけ鋲が紛失してしまい、
代わりのもので良いので、底鋲を取り付けて欲しい。
とのご相談でございました。
修理前の状態のお写真↓↓↓↓
当店では比較的よくお受けする修理内容でございます。
早速、ご依頼品の状態を拝見いたしましたところ、
底鋲は、代替品をお取り付けいたしますので、
型、高さを揃えるために底鋲五個全ての交換をいたします。
底鋲とバッグ本体の間に挟まれている皮革につきましては、
オリジナルにできるだけ近い雰囲気のものをお選びして使用いたしますが、
今回は、底鋲の長さの関係で、
オリジナルよりも厚みの薄い皮革を使用いたします。
底鋲の交換をするために、必要箇所を慎重に分解いたします。
再縫製し、元に戻しますが、
元の縫い目と多少のずれが生じてしまう可能性もございますので、
その点につきましては予めご了承いただきました。
修理完了後のお写真はこちら↓↓↓↓
【当店の底鋲について】
近年コピー品の作成防止の観点から
私どものような修理業者では純正部品のお取寄せが
出来かねるものとなっております。
(ロゴマークやブランド特有の金具のご用意ができません)
そのために代替品を用いた修理でのお取付けにて
お見積りをご案内させていただいております。
当店でお取り付け可能な底鋲は国内にあります部品メーカーから仕入れております。
ただ、近年、国内でのかばんの生産が著しく減少しており、
その他の金具も同様ですが、特に底鋲は金具の種類の中でもマイナー部品に分類され、
少量生産な為に、修理で流通する底鋲の種類も数量も極めて少ないため、
ご依頼品に合わせた底鋲の調達が難しい現状にございます。
多くのおかばんに対応出来ることが望ましいですが、
ご希望に添えない場合もございますので
お気軽にご相談、お問い合わせ頂きますと幸いでございます。
かばん修理工房では、
ご依頼主様からのご要望を詳しくお伺いしまして、
ご依頼品の状態を拝見し、皮革かばんについてはベテランの職人が、
必要なお直しのアドバイス・ご提案をさせていただいております。
そして、慎重に丁寧にお直しさせていただきます。
皆様には、再び末長く安心してご使用していただいております。
愛知県東浦町Y様
このたびはご依頼品49AV.junko shimada(順子 島田)のバッグをお預かりし、お直しさせていただきました。
誠にありがとうございました。