かばん修理工房の三谷でございます。

本日もたくさんのお問い合わせ、ご依頼いただきましてありがとうございます。

今回は宮城県宮城郡A様からLouis Vuittonのショルダーバッグのループ修理のご依頼をいただきました。

ご依頼品はご存知ルイヴィトンのアマゾン。

当店でも常時多くの修理のご依頼をいただいております。

今回はバッグのサイドに取り付けられているループが破損しているとの事でご依頼を頂きました。

早速、破損箇所を拝見させていただきましたところ、一か所はループの革が千切れており、もう片方は革の一部が伸びている状態でございました。

今回は2か所ともループを新しくお作りさせていただくことになりました。

ループ等の革のパーツを新しくお作りする場合には、丁寧な作業が欠かせません。

針目が等間隔になるように縫製すること事やループの取り付け位置が歪むことのないよう常に細心の注意を払って作業をしていきます。

そして、もう一つとても大切な要素がございます。

ここをおろそかに致しますと、いくら技術が高くても残念な仕上がりとなってしまいます。

それが、材料の選定でございます。

特にモノグラムのバッグを修理する際にはこの材料選びが重要なポイントとなります。

といいますのも、モノグラムは革やステッチを強調するデザインだからです。

ヌメ革と黄色のステッチのコントラストは絶妙で私たちに強いインパクトを与えてくれます。

だからこそ、少し材料の印象が違うだけでも修理箇所が非常に目立ってしまうのです。

では具体的にはどんな点に注意をして材料を選定しているのかについても簡単にお伝えしたいと思います。

カバン修理で使用する材料は、細かい物も含めると芯や金具類などもございますが、今回はメインの革、そして糸について見ていきましょう。

ヌメ革の選定のポイントは、革の厚みと色です。

ヌメ革の厚みはピンからキリまでございます。

分厚い物は板のように厚く、薄いものでは紙のように薄いものもございます。

このヌメ革の厚さを違和感が出ないように適切な厚みに調整致します。

当店ではヌメ革を革屋さんから仕入れる際に、ヴィトンの製品で使用されているヌメ革と同等の厚みを指定し、漉いていただいた物を使用しております。

それから、革の色も大切です。

ヌメ革はご使用状況によって色が変化する革です。

ですから一口にヌメ革と言いましても、お鞄によって一つ一つ異なった色合いになっております。

ヌメ革は元々は明るいベージュ色なのですが、そのような革を修理に使用致しますと、ご依頼品の落ち着いたヌメ革の色との明度の差異が非常に目立ちます。

その為、お鞄に合わせてちょうど良い色のヌメ革を選び、必要に応じてさらに細かな色合わせを行っております。

糸の選定も革同様に修理の仕上がりに大きく影響します。

ステッチに使用されている「黄色」は様々な黄色の中からお持ちのLouis Vuittonの色に限りなく近いものを探し出します。

さらに、糸の太さも見逃せません。

モノグラムのヌメ革部分のステッチで使用されている糸は一般的にバッグなどで使用する糸よりも太いのです。 

これを細い糸で縫った場合は、やはりルイヴィトンには見えません。

同じ技術でも材料の選定を丁寧に行いますと、修理後の見栄えがぐっとよくなりますので、非常に大切な事だと感じております。

修理の仕事には教科書がございませんので、可能な限り本物に近づけられるよう日々工夫をしながら作業をさせていただいております。

修理完了後の状態はこちらです。

金具は真鍮製のカシメを使用し、出来るだけ似たようなヌメ革で作成致しました。

修理箇所がお鞄全体に馴染んで自然な仕上がりになっていると思います。

ぜひ末永くご愛用いただけますよう願っております。

A様、この度はご依頼いただきまして誠にありがとうございました。

この度の素敵なご縁に感謝致しております。

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